印象に残る演奏について。
2013年8月13日土曜日夜、下北沢にある小さなライブハウスleteで、双葉双一さんのライブを見た。
当時私は双葉さんの事はあまり存じなく、CDを買って聴く機会もなかったが、なんとなく気になったので見に行った。
その日、双葉さんは確か、白い太めのパンツに肩章の付いた半袖シャツを合わせたマリンルックのような出で立ちで、華奢な体に良く似合っていたように思う。
当時の(現時点においても)最新アルバム「R離棟からの手紙」より「追走曲」から演奏が始まるが早々に店の奥の樽?が倒れたと思しき大きな音を立てた為演奏を中止する。
何事もなく演奏を再開し、その後はつつがなく慎ましく、凡そ完璧な演奏をしていたように思う。
曲目は以下。
一部
1.追走曲
2.体は食卓 頭は雲の上
3.岬の上
4.氷の上の乙女
5.揺れ
6.アイシャドーの女?(曲名不明)
7.家の中で花火
9.ヤンキーとバレリーナ
10.折々の径影
二部
1.八月のほんの少し
2.束の間の二日間
3.灰皿の灰?(曲名不明)
4.R離棟からの手紙
5.Jet Song
6.レベル5
7.星の瞬く夜に
アンコール
1.覚醒の歌
曲目を書いて仕舞えば後はもう何も書く事はなくなる。
拍手が止んだ後に、John GreavesのSongsが流れた。
最後に覚醒の歌を聴かなければ、この日から現在に至るまでしばしば双葉さんのライブを観に行く事はなかったのかもしれない。
或いは三拍子にアレンジされた束の間の二日間や、アコースティックギターとハーモニカで力強く奏でられたR離棟からの手紙も鮮烈な印象を私に与えた。
夏になると時々思い出す。